社会司牧センターの無料法律相談

安藤 勇(イエズス会社会司牧センター) 【社会司牧通信162号2011年12月15日】

今年の1月に始まった当センターの最新活動分野を紹介します。

普段、私たちは電車、職場、学校や教会などで日本に移住してきた多国籍の外国人に出会う機会がたくさんあります。たとえば、日本のカトリック教会を例にすると信徒の大部分は様々な国から来日し、彼らは長く日本に住んで日曜日に私たちの教会をいっぱいに占めています。この移住者と付き合っている人なら、彼らが日本で直面している状況の複雑さや日本語の訓練の必要性、あるいは解決しにくい法律の障害を抱えていることによく気がついているでしょう。

社会司牧センターが四谷駅の近くにある岐部ホールに引っ越しした時にイエズス会管区本部から与えられた一つの使命は聖イグナチオ教会との協力を探って、その関係を強めることでした。つまり、教会を訪れる方々の中で一部が直面している問題を自分の力だけではどう解決をするのか分からないからです。社会司牧センターは特に、弱い立場に置かれている難民や多くの外国籍の労働者、あるいは母子家庭のお母さんたちなどの主な問題の根本的な解決を探ってみよと色々な方法を考えました。その結論は法律相談を設けることでした。しかし、弁護士のような法律専門家が必要になりました。

そのごろ、大手新聞は東京弁護士会パブリック法律事務所において外国人を対象にした法律支援の新しい部門ができたという報道が目につきました。記事によると、その担当者は上智大学の元卒業生で鈴木雅子と名乗りました。そして、ある日、自分の家族と東京に暮らしているシンガポール人のJessie T.さんは、社会司牧センターに現れ、お手伝いしたいと申し込んだわけです。そこで、センターに法律相談を始めよと思い、鈴木弁護士と連絡を取りながら計画を組んでみました。その後、東京パブリック法律事務所へ足を運んでセンターとの協力に関心を示した3人の弁護士と交渉に入り、月一回センターで無料法律相談を行うことになって、今年の1月に相談はスタートを切りました。

ところが、相談の時間が限られているせいか、どうしてもゆっくりと自由に面会を行う必要性を感じ、弁護士に会う前に本人たちが抱えている主な問題を絞るために法律相談を申し込んだ一人一人を呼び出します。結局、弁護士にはじめて会う人はほとんどで、日本語も英語も通じない方もいますから、通訳を付なければいけません。実はセンターでは六つの言葉で対応しています。現在、すでに解決されたケースあるいはまだ法律的な解決を待っているケースが35も私たちのファイルに記録されています。

1. ANGIさん(匿名)は数ヶ月前入管の収容所からセンターに電話をかけました。彼女は小さい子供3人を抱えるsingle motherのフィリピン人でした。日本生まれの子どもたちは1歳、2歳、4歳で、8ヶ月間もお母さんから 離され、児童施設に収容されました。日本の滞在許可が切れて今年の1月に逮捕され、品川にある入管の収容所に入れられた。彼女にはお金がなくて、私たちは面会に行った毎に支援をしたことがあり、弁護士と共に収容所で逢ったこともあります。結局、去る6月子どもと共に強制送還されました。

2. ANGEL(匿名、フィリピン人)は法律相談のために、最近尋ねてきました。週末2日間パブでまじめに働いていましたが、2カ月も賃金をもらいませんでした。本人は7月の無料法律相談に来て弁護士のアドバイスに従って、労働基準監督署の力を求めましたけれども、監督署が介入したにもかかわらず、経営者からの反応は何にもありませんでした。結局、今月の末、裁判になりました。私たちは通訳を提供しています。

3. NGUYEN(ベトナム人)は難民だと主張して、難民の承認を受けるために日本政府に訴えてきました。法務省は3回ほどその訴えを退きましたので、2011年8月に法律支援を求めて社会司牧センターで相談を受けました。私たちと関わりのある弁護士1人が彼を世話しています。ベトナム語と英語の書類が多くセンターで日本語に直しています。

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